2018/12/01
スタッフブログ
受験勉強について
受験勉強が定期試験と一番違うのは、1年先、2年先を見据えた「長距離走」だということです。目標が目の前に迫れば、誰でも頑張れますが、1年後、まして2年後のために、今日頑張るのは簡単ではありません。
意思力の問題ではない
「勉強しなければならないのはわかっているのに、机に向かえない」「やる気が出ない」という人の次のせりふは「なんて自分は意思が弱いんだ」ですが、忘れないでほしいのは、1年先、2年先の入試のために、今日頑張れないのは、人間なら当たり前のことなのです。

人間の脳は「認知バイアス」といって、自然と間違った思い込みをしてしまう癖があります。流行につい流されてしまうのも、自分に都合のいい情報だけを集めてしまうのも、そうした認知のゆがみのなせるわざ。そんな「認知バイアス」の中のひとつに「現在志向バイアス」というものがあります。

今すぐ1万円もらうのと、1年後に2万円もらうのでは、どちらを選びますか? 多くの人がたとえ少なくても「今」もらえる方を選ぶことがわかっています。現在志向バイアスは、未来にもっと大きな利益がある、または損をすることがわかっていても、「今」の利益を選んでしまうものなのです。あとでお金が無くなるとわかっていても、目先にほしいものがあれば、つい買ってしまうのも、宿題を溜めてしまうのも、そして未来の受験勉強のために、今やる気が起こらないのも、すべて「現在志向バイアス」のせいなのです。
環境の助けを借りよう
では、受験に成功するにはこの「現在志向バイアス」を、どのように克服すればよいのでしょうか。ひとつには、この大学にどうしても行きたい、という強い動機づけがあることです。その大学の有名なサークルに入りたい、でもいいし、その大学に行ってロボットが作りたい、という理由でもかまいません。その大学に行きたいと思わせてくれる気持ちを、どんな時でも掻き立ててくれるような強い思いがあれば、長丁場の受験ではずいぶん支えになってくれるでしょう。

しかし、動機づけだけではどうしても無理があります。ここでもう一度。マラソンの場面を思い浮かべてみてください。長距離を走る選手の周りには、適切に指示や助言を与えてくれる監督やコーチ、共に走るほかの選手の存在があります。受験でもそのような人を味方につければ、かならず走り切れるのです。

田島学習教室は、大学受験という長距離レースを走る皆さん一人一人に、適切な指導とサポートを行っていきます。一緒に栄冠を目指していきましょう。