2018/12/01
スタッフブログ
「学ぶ」とは
あなたは勉強が好きですか?
「はい」と元気に答えることができる人は、残念ながら、かなり少ないのではないでしょうか。
でも、小さな子供を見てください。この間までハイハイをしていた赤ちゃんが、立ち上がったとき、どんなにうれしそうな、誇らしげな顔をしているでしょうか。このように、何か新しいことができるようになることは、本来なら本当にうれしく、誇らしいことなのです。

もうひとつ、若い頃に戦争や家が貧しくて、勉強できなかった高齢者のなかには、余裕ができた今、夜間高校や放送大学などで勉強を始めた方々がいます。そうした人はみな、勉強は楽しい、生きがいになっている、と言います。

こうしたことを考えると、今の小学生や中学生、高校生が勉強嫌いになっているのは、人間本来のあり方から見ると、どこかおかしいことがわかります。

やりたくもないことをやらされているから。
机に縛り付けられて、一方通行で知識ばかりを押しつけられているから。
テストテストで余裕がないから。
そこには様々な理由があるでしょう。
でも、学校で習うことはどれもみな、長い間をかけて人間が発見し、考えてきたことの積み重なりです。数学が役に立たないという人がいますが、私たちの身の回りのあらゆる機器は、数学を元に作り上げられたものです。話す言葉はもちろん国語ですし、国の政治も学校で習う「公民」の延長です。
私たちの身の回りにあるものは、すべて今やっている勉強とつながっているものなのです。

「学ぶ」とは、私たちを取り巻く自然や社会、また家族や友達から始まって、日本人、アジア人、世界中の人々について、いろいろな事実や仕組みが見えるようになる、というプロセスにほかなりません。「わかる」ことは、これまで見えなかったものが見えてくる、ということです。「できる」ことは、わかったことを自分の中に取り込んで、自分の中からもう一度、外に出し、外部の世界をほんの少し変えることです。だからこそ、学ぶこと、わかること、できることは人間にとって喜びなのです。

田島学習塾では「わかること」を大切にし、「できる」までサポートします。鉛筆をにぎって初めて自分の名前を書いた時の喜びを思い出してみてください。「学ぶ」ことの根っこには、そのときの喜びがあるはずです。